広島への旅で…
幸せのたね ayaです!
「広島に自分のルーツがあるかもしれん…」
夫のひょんな一言から
夏休みを利用して弾丸で広島に行ってきました。
広島は言わずと知れた原爆が投下された地。
(夫のルーツもそこにあるらしい…)
70年以上も経ったあの場所にいったい何があるのか?
今回は夫について行く感じなのだけど、重く深い旅になるかもしれないと少し覚悟しました。
まだ暗い早朝から出発し、原爆ドームや原爆資料館を目指しました。
あえてじゃないと足が向く場所ではありません。
原爆ドーム周辺から平和記念公園内をしばらく散歩しました。台風が去った翌日ということもあり風があるため暑さはそう感じませんでした。
公園内の木陰のベンチに腰を下ろすと
心地よい風が私たちを包みこみ、ふとだれかに歓迎されているような感覚になりました。
意外でしたが思っていたよりこの場所は優しく穏やかでした。
あまりにも当たり前に建ち並ぶ建物と大きくそよぐ木の枝を見ていると、「ありがとう」「ごめんなさい」という気持ちが込み上げ手を合わせました。
戦後日本は著しいスピードで復興し発展してきた。それに携わった世代の人たちの努力があって今の日本がある。
そのおかげで何不自由なく生活できている。
申し分ないはずなのに、今の私達の国のずっと深い所では手放しで喜んでいられない何かが
渦巻いていること。
それが戦争に繋がるかもしれないこと。
もちろん戦争は繰り返してはいけない。
核兵器もいらない。
分かりきった事の間で今こうして生かされている私は何ができるのだろう…という思いでいっぱいになりました。
いろんな形で発信したり、戦争反対を訴える事もひとつの手だけど何か違う…
何かやらなきゃ…でも何をしたらいいのかわからない…そんなモヤモヤした気持ちを吐きだしたくて「私は何をしたらいい?」と夫に問いました。
すると返ってきた答えはこうでした。
「こうして一度立ち止まり深く考えてみる事じゃないかな…」
夫曰く…
表面だけ見て物事を捉えず、物事の深いところまでいってその本質を見抜くために深く考えてみる事が大切なんだよ…
表面を見繕えば簡単に良さそうにみえるのも事実。だからこそ一度深く考えてみるんだよ。
そのためにはまず「自分を知ること」が大切なんだ。
自分の中の深い部分を知る事。
そして自分にウソをつかない事。
そして当たり前を疑ってみる。
この平和な世の中、当たり前にある幸せ…
常識だと思ってやっている日常の数々の所作。
本当は当たり前じゃないのかもしれないね。
そういう事を深く考える事で、やらなきゃいけない事が分かってくるんじゃないかな、と…
そんな会話が帰り道の車中でも続きました。
………
少し疲れて、気分を変えようと途中降り立った海。
何をするでもなく陽が落ちる直前まで眺めていました。
夫が吹く篠笛の音色が秋の気配の風に乗って海の向こうへ運ばれていきました。
今回の旅では夫のルーツも私の疑問もそう簡単に答えが出るものではありませんでした。
その答えはある日、熟した木の実がポトンと落ちるように自然と分かるものかもしれません。
だから何があっても私達はたくましくしなやかに生き抜くことが大切なんだと思います。
生きるとは魂を磨く旅…
まだまだこれからも続きます。
ありがとうございます😊